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【冬の怖い話】死んだはずのAさんが目の前に・・・。

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 皆さんは幽霊に遭遇した経験はありますでしょうか・・・。怖いですよねぇ。よく、幽霊を見たとか、体験したという人の話を聞くのですが、私が体験した時と違和感があるのが、何故そんなに平気なの?ということでした。

 さて、私が初めて霊と遭遇したと思った時のことを語ろうと思います。正直、かなり動揺し、自分の頭がおかしくなったのではないかとか、もし真実なら、”ふみカス”じゃないですが、仕事を捨ててでも出家しなくてはとも思いました。
 その位、人生観が変わるほどのインパクトだったのです。だってもし、そういう世界があるなら、今の常識がおかしいか、自分がおかしくなったかのどちらかですよね。 
 
◆職場仲間のAさん


 もう数十年前のことです。以前の職場にAさんという女性がいました。私より数歳年上で、バツイチ。いかにもキャリアウーマンという感じの方でした。
 当時、東京本社でプロジェクトがあり、全国から選抜されたメンバーが集まり、一緒に仕事をして仲良くさせていただいたのですが、プロジェクトが解散後は疎遠となっていました。

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 数年経ったある日のこと。東京本社から出張に来た若いB君から挨拶されました。
「あ、ワンモアさんですか?隣りの◯◯部署のAさんが、ワンモアさんによろしくって言っていました。あの時プロジェクトは凄かったらしいですねぇ。今でも噂になってますよ。Aさんも懐かしがっていました。」とのこと。

 「おぉ、懐かしい〜。こちらからもAさんによろしく言っておいて。」と、言付けをお願いしました。いつかまた集まって酒でも呑もうよという話もしていたのです。

 数ヶ月後、再びB君が来たときに「あ、ワンモアさん、あの、Aさんなんですが、何でも病にかかり、入院することになったみたいですよ。」とのこと。

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 驚きでした。あんなに元気だったAさんが・・・。無事に退院できるといいな。病気はなんだろう。近いうちに御見舞に行くので、Aさんの知り合いの人に会ったら本人に伝えておいてくれと言付けをお願いしました。そして詳細が分かったら教えてくれとも。

 しかしその後、なかなか東京へ行く機会が得られず、B君も忙しいのか、なかなか来てくれずで、心の片隅でずっと気になっていたのです。

 それから数ヶ月後。久しぶりにB君が来た時に、Aさんのその後の様子は何か聞いていないか訪ねてみたのです。

 するとB君は、「あ、Aさん亡くなられたみたいです。うちの部長がお通夜に行ってきたようなこと言ってましたよ。」

 ショックでした。部長がお葬式に参加した日からすでに大分経っていました。まさかそんなに重い病だったとは・・・・。
 私も通夜に駆けつけたかったこと、B君に何かあったらすぐに連絡するようにちゃんと念押ししておけばよかったこと等、色々と悔みました。
 それにしてB君は「Aさんと自分が知り合いなのが分かっているのに気が利かない奴だなぁ。」と恨めしい気持ちにもなります。

 私のことをB君に言付けをお願いするなど、ずっと私を気にかけてくれていたことへの嬉しさと同時に葬儀に出れなかった無念さが錯綜し、今度東京へ行く時には、必ずお墓参りに行こうと、その晩はAさんとの楽しかった思い出を振り返りつつ、ご冥福を念じていたのです。

◆亡くなったはずのAさんが・・・・

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 さて、それから更に数ヶ月後、冬の小雨の降る肌寒い夕方のこと。私の職場の1階には一般の人も出入りしてお茶ができるようなエントラスホールがあるのです。

 そこを通りかかった時、ある女性が佇んでいる姿が目に入りました。
 それはなんとあのAさんの姿でした。窓の近くに一人佇み、カップを持ちながら外の雨を眺めています。

女性.jpg 「えっ?」通り過ぎかけた私は、2,3歩戻り、凝視しました。

 数年前に比べ、髪型が短くなり幾分痩せてはいるものの、それは見慣れた横顔・・・。思わず、その人の視界から身を隠してしまったのですが、心臓の鼓動が一気に跳ね上がりました。
 私は、今まで不思議な体験はあるものの、はっきりとした霊体験などなかったので、初めて「出た!」と思いました。死んだはずのAさんがそこにいる・・・。

 
 こんな時はどうする?冷静になれ。まず落ち着け!目の錯覚とか他人の空似かもしれない。

 壁越しに何度も見ては顔を伏せ、また顔を上げては見るのですが、何度見てもAさんの姿は消えてない。まるで、生身の人間のようにはっきりとそこにいるのです。
 心臓が周囲に聞こえるのではないかという位バクバクいってます。背中に変な汗が流れていきます。

 なんで彼女はここに現れたのだろう?!まだこの世に未練があるのだろうか。またプロジェクトのメンバーで会ってみんなで酒でも呑みましょうという話をしたので、自分の所に現れたのだろうか・・・。最後に会えなかったことがこの地上に未練を残してしまったのだろうか。自分にも原因があるとすれば、どうすれば成仏できるのか。何かしなくちゃいけないのだろうか。

 変な自問自答を必死で頭の中で繰り返しつつも、心臓の動悸を押さえ、少し冷静さを取り戻して覚悟を決め、Aさんの所へ近づくことにしました。
 そう、心のどこかでは、まだ他人の空似かもしれないという意識があったのです。しかし、もし本物のAさんの幽霊なら、責任を持って成仏させてやらねばならないとも。

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 目の前の女性は、多少はやつれてはいるものの、あのAさんに間違いありません。向こうがこちらに気がつきました!

Aさん「ワンモア君、久しぶり。」

 はっきりとAさんの声です。やつれてはいるものの、やや寂しげなその微笑みは、まごうことなき本人です。さあ、亡くなったあの世の人と何をどう会話をすればいいのか・・・・。私はすぐに声が出ませんでした。

Aさん「聞いていると思うけど、私、大変だったのよ・・・。今日来れてよかったわ。」

私 「(あぁ、Aさん、自分が亡くなったことに気がついていないのか。どうやって気づかせてあげればいいのか・・・。) 」

私「Aさん・・・。どうやって来られたのですか(幽霊なら瞬時に移動できたはずだから、おかしいと自分で気がつくだろう)。」

Aさん「えっ、普通に新幹線よ。あぁ、身体のことを心配してくれるのね。もう大丈夫なのよ。いやあ、大変だったわぁ。」

私「・・・・・(ああ、Aさん、気がついていないんだ)。」

「あの、最近ちゃんと食べられました?(幽霊なら食事をしなくても大丈夫だから、自分がそういえば食べていないと気づき、自覚するかも)」

Aさん「うーん、最近はようやく食事をちゃんと摂れるようになってきたかなぁ。流石ワンモア君、色々気をつかってくれちゃって〜。」

私「・・・・(そうか、ちゃんとはっきりと言わないと死んだと自覚ができないんだ)」

私が意を決して「あなたは、すでに亡くなられたんです。どうか成仏して安らかな世界へ旅立ってください。」のような言葉をかけようとしたその時です。

 

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背後から「あっ!Aちゃん、お久しぶりー」との声が。
ドキッとして私が振り返ると、同じ職場のC子さんでした。

私「えっ? (C 子さんにもAさんの幽霊が見えるのか?)」

Aさん「あっ、C子、久しぶりー!来たわよー。」
C子さん「無事、退院できてよかったわね〜。もう、心配したのよ〜。」

二人は手を取り合い、
キャキャとはしゃいでいます。

え?ん?どういうこと? 幽霊って触れるの?混乱したままの状態で、私が狼狽していると、

C子さん「あっそうか、ワンモアさんもAさんと知り合いだったんだっけ?Aさん、ちょっと前まで入院していて、先日、ようやく無事に退院できたのよ〜。しばらくはのんびりするので、今日は私の家に泊まってもらって、明日はゆっくり観光する約束しているんだ。なので明日は代休とって会社休みまーす。」

私「えっ?あれ?あ・・・葬儀は・・部長が出席って・・・・??ん?」と混乱したままの頭でつぶやくと、

A子さん「あぁ、◯◯部長? 私のおばあちゃんがお得意様だったらしくて、おばあちゃんのお葬式に来てくれたの。おばあちゃん、心配かけたなぁ。私も入院していたから、家もドタバタしちゃって〜。今でも私が元気になれたのは、おばあちゃんが命を分けてくれたからと思っているのよ。最後に安心させてあげたかったなぁ。」と。

一気に脱力しました・・・・そうか、そういうことなのか・・・・すべては、Bの又聞きのせいだ・・・あの野郎・・・AさんとAさんのおばあちゃんを間違えやがって。

 まさが私がAさんが亡くなったと思っていたなどなどと、本人の前では言える訳もなく、慌ててその場を取り繕いました。
 Aさんは、退院して快方してから、C子さんと連絡をとり、私もいるとのことなので、新幹線に乗って来てくれたのです。C子さんはAさんの病気や経過を逐一知っていましたが、私とAさんが知り合いだとは最近まで知らなかったので話題に出なかったそうな・・・。

 それにしても危なかったー!とんでもない発言をすることでした。いやぁ、思い込みって本当、恐ろしいですね〜(;^ω^)。
 もう完全に亡くなっていたと思っていたので、気持ちの整理もついていたものですから、頭がパニック状態になっていたのです。本人を前に「どうか成仏してください ナンマイダブ・・」なんて、恐ろしいことをしでかす所でした。今思い出しても本当に冷や汗ものです。

 亡くなったと思い込んで、悲しみとかその人との思い出とか、色々な事を心の中で整理し終わって、さあ、立ち直って生きていこうと思ったその後で、その本人がピンピンして現れた時の驚きって、すごいものがあります(笑)。うれしいことには絶対間違いないのですが、あんなに悲しみ、思い出にひたり、葛藤した私の時間は・・・
(;^ω^) あれ?なんか複雑な気持ちです。

 Aさんは、療養も兼ねて、退社してフリーになったので、それからはしゅっちゅう来るようになりましたし、今も元気で楽しくやっていますが、私がAさんが死んだと思い込んで供養まで心の中でしていたことは
未だに、口が裂けても言えません・・・。

 それにしても、恨むべきはBの奴です。知り合いの人の死を又聞きなんかで軽く扱いやがって・・・。後日、本人に会った時に、もう恨み節炸裂で文句を言ったら、

「あっ!Aさんって、おばあちゃんのことだったんですか。部長が葬儀に出たのはAさんのおばあちゃんだったんですね(笑)。いやあ、スミマセン〜。」と軽い謝り方・・・。

 私の「死んだら、幽霊になって枕元に出てやるリスト」に追加しました(;°皿°)。
 怪談だと思って読んでくださった皆様、オチがこんなでスミマセン・・・。


<おまけの話>

某掲示板で拾った話

めったに乗らない電車で女子高生の一群と遭遇

A「めっちゃ怖い話し聞いた」

その他「何?」

A「一人暮らしのうちのおばあちゃんに電話がかかてってきて
  出てみたら『お母さん?俺やけど・・・・』って言って
  おばあちゃんが『ヨシカズか?』って聞いたら『うん』って・・・
  でも、ヨシカズおじさんって去年、交通事故で死んでるねん」

その他「えぇ~!!怖いーーー!!!それで?」

A「『・・・俺、事故起こして・・・・』って言うから、おばあちゃん泣いてしもて
  『もう、事故の事は気にせんでいいから、成仏して・・・・』言ったんやて」

その他「うっわー、怖い~」「せつないーーー」
「ほんまにあるんやなぁー、そんな話

俺「(それ、怖い話じゃやないからっ!オレオレ詐欺だからっ!)」


出典オレオレ詐欺 - ちょっとおもしろい話

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